Zen Brush 2 の新しい描画システム

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先日リリースされた Zen Brush 2 は新しい描画システムを搭載し、より筆に近い描き味を実現しました。今回は新しい描画システムの大きな特徴である和筆シミュレーターとにじみ機能をご紹介します。

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筆をそのまま描画システムに

和筆は線を描く際、筆圧、方向、スピードなどで様々な形状に変化します。その形状の変化により、とめ、はね、はらいなどの多彩な表現が生まれます。これを再現するため、Zen Brush 2 では和筆を 3D モデルでシミュレートした描画システムを開発しました。平面的な動きだけではなく上下の動きを含めたリアルなブラシの変化と、接地面に噴射される秒間最大40万の墨のパーティクルが生み出す描き味は、本物の和筆そのものです。

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「ブラシのワイヤーフレーム」でブラシを表示

タッチ/スタイラスダイアログの一番下にある「ブラシのワイヤーフレーム」機能をオンにして線を描いてみます。

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線を描く際にワイヤーフレームが表示され、筆の形の変化が確認できます。指でタップする時と離す時にワイヤーフレームがそれぞれ上下に動きます。その動きによって3Dモデルの接地面積が変わり、線が細くなったり太くなったりします。
「指による描画(筆圧をシミュレート)」や、感圧式スタイラスペンで描いてみると面積や筆圧によるワイヤーフレームの変化が確認できます。「(指による描画(筆圧をシミュレート)」は次回詳しく説明いたします。)

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和紙に広がる墨のにじみ

水墨画の大事な魅力の一つはにじみです。にじみは水の量によって変化し、様々な表現を可能にします。Zen Brush 2 はリアルタイムでそのにじみが再現され、まるで墨で描いているような描き味が実感できます。にじみは3段階で調整できます。zenbrush201-04

1.Dry(ドライ)

一番乾いた状態の設定です。勢いのある荒い線が表現できます。

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2.Std(スタンダード)

標準的な設定です。より滑らかな線が描けます。早く描くとやや荒い線が表現できます。

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3.Wet(ウェット)

水が大量に含まれて、水墨画の淡い塗りができます。描くスピードや止まってる時間などでにじみ具合が変化します。

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指先で感じる描き味の楽しさ

Zen Brush 2 は描画システムとにじみの再現で画期的な進歩を遂げました。まるで和筆でかいたような描き味。ぜひ楽しんでいただきたいです!

Zen Brush 2 App
カテゴリ: エンターテインメント
価格: ¥360(記事執筆時)